悩める今日の晩ごはん

締めの時間が1時間遅くなるだけでも、通りの様子はうんと変わる。日は落ちて、今夜の晩ごはんの材料を買ったり、店先でバインミーを食べたりする人で商店街はごった返している。座り込んで話している人達もいて、お世辞にも「治安が良い」とは言い難いが、それも慣れた。"異"に対して寛容になれるのがこのまちのいいところだ。

おなかが空いたので、僕もなにか食べて帰ろうかとうろついてみた。あらためて一軒一軒見て回ると、こんな店があったのかと毎回新しい発見がある。が、新しい発見がありすぎて決定力に欠けたのと、この間エアコンの壊れた王将で一敗している(炒飯はおいしかったよ)ので今日はおとなしく帰ることにした。

「出世できない孔子と、悩める十人の弟子たち」(Gakken)という本があり、装画がカシワイさんだったので表紙買いした山から取り出して読んでいたのだが、これがとても面白かった。「論語」と「論語物語」をベースに、孔子の弟子たちを悩める若者に見立てて論語をアレンジしたもので、悩み方の人間くささと、一貫した孔子の教えが身にしみる。公式ホームページによれば対象年齢は小5から中3だそうだが、大人でも楽しめるはずだ(よね?!)。

誠実で人のために、のようなことは自分の生きる上での羅針盤になってはいるが、そこには仲弓のように自己愛が含まれていたような気もするし、季路のように自分のためでもあったし、子頁のように嫉妬心もある。弟子たちのキャラが立っているので、なにも君子を目指しているわけではないが、ふとした時に、「あ、これは弟子の◯◯が陥った過ちかも」と省みられるようになったかもしれない。

コメント

このブログの人気の投稿

はい、いらっしゃいませ

カラダもってくれよ

任天堂さんありがとう